かゆみの種類と対策

乾燥する時期になると痒みが出やすくなりまが、多くは角質層のバリア機能が乱れているためです。バリア機能が乱れると、肌水分は蒸発し、紫外線やアレルゲンなどの外部刺激が侵入しやすくなります。その結果、角質内でヒスタミンが放出されて痒みの原因となる知覚神経を刺激します。掻いてしまうと、角質層のバリア機能が壊れ、余計に刺激を受ける悪循環を招きます。

痒み対策では保湿が重要になります。顔の部分へのアレルゲンなどの外部刺激の侵入を防止するためには、セラミド配合の化粧品やクリームを使用します。セラミドは角質層の細胞間をしっかり埋め、肌水分の蒸発や外部刺激の侵入を抑制します。体全体の保湿にはワセリンやホホバオイル、スクワランなどのオイルを使用します。これらのオイルは皮脂膜のような働きをし、肌表面をしっかりとカバーし、刺激の侵入を抑えます。ただ痒みがひどい場合は皮膚科でステロイドを処方してもらうことをおすすめします。我慢しながら掻いてしまうと、更にひどくなってしまいます。



●接触性皮膚炎
接触性皮膚炎は物に触れたり、摩擦によって起こる皮膚炎です。金属、アクセサリーをはじめ、化粧品を擦るようにつける時、衣服のよる摩擦、ナイロンタオルなども皮膚炎の原因となります。接触性皮膚炎の場合は原因となる物との摩擦をなるべく避ける事が重要です。

●脂漏症皮膚炎
脂漏症皮膚炎は皮脂の分泌異常が原因です。頭皮のかゆみ、フケ症の多くは脂漏症皮膚炎です。洗浄力の強いシャンプーで頭皮を洗うことでカユミ、フケがひどくなります。脂漏症皮膚炎を改善するためには皮脂の分泌を調整するビタミンB郡の栄養素を含んだ栄養素をしっかり摂る事が大切です。うなぎ、レバー、納豆、卵などに含まれています。また、青魚などに含まれるオメガ3をしっかり摂る事も有効です。シャンプーについてはアミノ酸系の刺激の弱いシャンプーがおすすめです。

●アトピー性皮膚炎
成人型アトピーのほとんどはダニやカビが原因です。ダニは日頃から掃除をしたり、空気清浄機を使用する事で減らす事はできますが、完全に避ける事はできません。換気を良くすることでダニが増えないようにすることが大切です。成人型に限らず、かゆみが強い部位にはステロイド外用薬を使用して免疫を抑制します。また、ワセリンなどの軟膏を使用することでアレルゲンの侵入を抑制します。また、アトピーの肌は角質のバリア機能が不安定な状態になっています。顔にはセラミドの化粧水や美容液を使用する事をおすすめします。

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乾燥肌 痒みを改善する市販薬



●乾燥肌のかゆみに使用される成分

痒みの多くはアトピー性皮膚炎や乾燥による皮脂欠乏性湿疹があります。角質層のバリア機能が乱れ、外部刺激によって痒みの元になるヒスタミンが放出され、かゆみ神経を刺激します。ここでは乾燥肌の痒みを改善する市販薬について紹介します。

●痒みを抑える成分

●ステロイド
アトピー性皮膚炎の治療で多く使われる塗り薬です。市販の塗り薬はステロイド濃度を抑えていますが、炎症を抑えて痒みを改善します。

●抗ヒスタミン薬
かゆみ神経を刺激するヒスタミンを抑える成分、クロタミトンやジフェンヒドラミンなどがあります。ステロイドほどの効果はありませんが、顔などの使用に使われています。

●ヘパリン類似物質(ヒルドイド)
ヘパリン類似物質(ヒルドイド)は保湿作用と血流改善作用があります。他の保湿成分と違い、基底層まで浸透してターンオーバーを改善します。保湿作用、血行促進による代謝促進、炎症を抑える作用があります。痒みを止める作用は弱めです。

乾燥肌かゆみの市販薬



●テラ・コートリル
テラ・コートリルは優れた抗炎症作用のあるヒドロコルチゾン(副腎皮質ステロイド)と抗菌作用のあるオキシテトラサイクリン塩酸塩を配合しています。皮膚科で処方されるステロイドに比べると作用が弱く、ミディアム程度です。炎症による痒みを抑えてくれる市販のステロイド外用剤になります。



●キュレアa
キュレアaは痒みを抑える抗ヒスタミン成分「ジフェンヒドラミン」と炎症を抑えるウフェナマート、グリチルレチン酸を配合した非ステロイド性のクリームです。ステロイドに比べると低刺激で、眼の周りに使用することも可能です。



●メンソレータムAD
非ステロイド性クリーム。かゆみ神経の働きを弱めるリドカイン、抗ヒスタミン作用のあるクロタミトン、ジフェンヒドラミン、血行促進作用のあるビタミンE誘導体などを配合しています。目の周りや唇などの粘膜には使用できません。



●ヘパソフトプラス
痒みを抑える抗ヒスタミン薬「クロタミトン」「ジフェンヒドラミン」をはじめ、乾燥肌を修復するヘパリン類似物質(ヒルドイド)を配合。痒みを抑制しつつ、肌代謝の改善と保湿を促進します。非ステロイド、尿素無配合です。
アヤナス
ヒト型ナノセラミドが角質層にしっかり浸透し、バリア機能を改善。抗炎症作用のある植物エキスなども配合。
アスタリフト
肌老化の原因となる活性酸素を阻害するアスタキサンチン、リコピンをはじめ、保湿成分もたっぷり配合。
米肌
セラミドの産生をサポートするライスパワーエキスをはじめ、保湿作用のある大豆、ビフィズス菌の発酵エキス配合。
乾燥によって発生する痒みを中心に、アレルギーやアトピー、接触性皮膚炎、脂漏症皮膚炎などについて解説。